ベーシックインカムで日本はどのように変化するのか?メリット・デメリットも解説!

最近ネットやニュースで「ベーシックインカム」という言葉をよく耳にします。

社会保険制度の1つで、「言葉は聞いたことあるけど意味を知らない」という方が多いのではないでしょうか?

ベーシックインカムは、社会保険制度や生活そのものを根本的に変えてしまうほどの影響力があり、日本も将来的に導入するのか検討しているところです。

今回は、ベーシックインカムのメリットやデメリットを含め、もし日本に導入された場合どう変化していくのかを解説します。

ベーシックインカムとは?

ベーシックインカムとは、政府がすべての国民に最低限の生活を保障するための制度であり、最低限の生活を送るために、すべての国民に一律の現金を無条件で得られるというシステムです。

日本の社会保険制度の現状は、何か特別な事情が発生した時のみ給付されます。健康体で労働可能な人は、基本的に社会保険制度の対象にはなりません。65歳を迎えると年金が給付され、生活できない人は生活保護を受け、失業すれば失業手当(保険)が給付されます。病院で、健康保険から医療費が控除されるのも社会保険制度の一環です。

このように、ある特別な事情が発生しない限り、今の日本の社会保険制度では給付を受けることはできません。

しかし、ベーシックインカムが適用されれば、これらの事情は一切考慮されず、すべての国民が平等に給付を受けられます。

このベーシックインカムで得られる給付は、生活のために使うのはもちろんですが、私利私欲のために使っても問題はありません。

ベーシックインカムを簡単にいうと、「毎月、政府からお小遣いをもらえる制度」ということです。

ベーシックインカムはすでに実施している?

ベーシックインカムを導入している国はあるのでしょうか?

実際、本格的に導入している国はありませんが、実験的に導入している国は以下の通りです。

・フィンランド
・インド
・イタリア
・ケニア
・オランダ
・カリフォルニア州 オークランド
・カナダ
・ウガンダ

以上の8カ国で実験的に導入されており、この結果次第では、日本に導入される日も近くなるのではないでしょうか。

では、ベーシックインカムの導入でどのようなメリット・デメリットが生じるのでしょうか?

ベーシックインカムのメリット

ベーシックインカムの、「無条件で現金を得られるシステム」というところだけ聞くと、雇用がない人や所得の低い人、働きたくない人にとっては夢のような制度です。

しかし、メリットがあるということはデメリットもあるということです。「現金をばら撒いても国債を増やすだけだ!」と思う方もいるでしょうが、メリットがあるからこそ日本でも検討されているのです。

正規雇用にこだわる必要がなくなる

ベーシックインカムは、無条件で給付されるので、支給される金額で満足のいく生活ができるのであれば働く必要はなくなり、より裕福な生活がしたいのであれば働くことは可能です。年金のように、給与に対して年金を削減されるという心配がないので、働くか働かないかは個人の自由です。

ということは、過度な残業や、待遇の不利な非正規雇用で働き続けなければいけないという問題から解放されるということです。ベーシックインカム導入後は、生活は保証されているので、必要な分だけ働いたり、好きな仕事をするというスタイルに変化していきます。

仕事に対するストレスが軽減されるのは、現代の日本社会にとっては大きなメリットだと思います。

ブラック企業がなくなる

ベーシックインカムにより、国民は生活が保証されているため、今までよりも労働を選択することができます。過酷な労働時間や無理なノルマなどがあるブラック企業に固執しなくても、お金は支給されるのでブラック企業で働く人はいなくなるでしょう。

そうなれば、ブラック企業は倒産したり、働き方を見直したりすることで、日本からブラック企業はなくなると考えられます。

就職活動をしている若者にとっては、ブラック企業がなくなるというのは大きなメリットだと思います。

時間を有効活用できる

生活のために働いている人にとっては、ベーシックインカムの導入により、働く時間が減り自由な時間が得られるでしょう。昔から日本は働きすぎだと言われており、それを理由に海外移住する人も少なくありません。

しかし、ベーシックインカムの導入で、労働をコントロールすることができるので、時間を有効活用することが可能になります。

お子さんと遊ぶ時間を増やしたり、勉強や趣味の時間を増やしたり、あるいは睡眠時間を増やしたりなど使い方は人それぞれです。

時間があるだけで、生活にゆとりができるのでかなりのメリットだと思います。

少子化問題が軽減される?

ベーシックインカムは、年齢・性別等関係なく現金を支給されるので、単純に子供が多いほど、一家族に入ってくる金額が多くなると思います(まだ、細かな決まりがないのでなんとも言えませんが…)。

また、金銭問題で子供が欲しくても多くは難しいという人でも、最低限の生活は保証されているので、金銭面のことは気にせず子供を授かることができると思います。

少子高齢化社会の現状を打破できるのはメリットがあると思います。

ベーシックインカムのデメリット

ベーシックインカムのデメリットは批判が多く、その理由が、メリットに比べるとデメリットの方がリスクが大きいからです。ベーシックインカムのデメリットは、国を滅ぼす可能性を秘めているので、日本への導入にも慎重になっていると思います。

財源はどのように作るのか

ベーシックインカムを実現させるには、多額の財源を確保する必要があります。

もし日本の総人口約1億2000万人に対して一人当たり6万円支給した場合、72兆円必要となります。この数字なら今の日本の社会保障費でなんとかできる金額ですが、一人当たり6万円で最低限の生活をするのは、日本ではほぼ不可能に近いでしょう。

しかし、社会保障がベーシックインカムに一本化されれば、制度上の効率は上がり、削減できるコストも大きくなると予想されています。つまり、完全に生活を保証できるレベルにまで上げるには、税制の見直しやなんらかの仕組み改定が必要ということです。

考え方次第では、この問題さえクリアすれば、日本にベーシックインカムが導入される日は近いと考えられます。

そのためには、少しの所得税や消費税の増加は目を瞑るしかないのかもしれません。

労働者の減少

ベーシックインカム導入で最も批判を受けているのが、労働者の減少問題です。働かなくても生活できるのならば、働く人などいないという論理だが、そうなるとは限りません。

月収10万円の人は、ベーシックインカムで支給される金額が10万円の場合、仕事を辞めて10万円で生活しようとする人は少ないと思います。ほとんどの人は、仕事を続けながら20万円の生活を送る方を選ぶでしょう。仮に、ベーシックインカムで支給される金額が50万円の場合は、ほとんどの人が仕事を辞めるでしょう。しかし、最低限の生活を保障する金額が50万円のはずがないので、この可能性は低いでしょう。

ベーシックインカムによって働かなくなる人は、現在している仕事によっぽどの不満がある人か、もともと働いていない人だと思います。確かに、労働者の一部は失われるかもしれませんが、少しでも裕福な生活を送りたいという人は働き続けるでしょう。

経済的競争力の低下

労働者の減少による産業の衰退、税制による物価上昇など、ベーシックインカムが経済に与える影響は大きいと考えられます。

労働に関しては、生活が保証されているため、賃金が低くてもやりたい仕事を選び、人気のない職業の賃金は上昇するという現象が起こるでしょう。この場合、コスト高や生産性のバランス次第だと言えます。

物価上昇については、税収をどこに求めるかで変わってきます。消費税や個人所得に求めると、物価上昇に直接つながることはないでしょう。しかし、法人税に求めると、企業収益の悪化に伴い経済競争力の低下につながります。

まとめ

日本の社会保障制度は現状のまま続けば、少子高齢化・人口減少に耐えられないと指摘されています。確かに、年金の破綻や生活保護の脳が働いている人よりも多く支給されているなど、日本の社会保障制度は穴だらけです。どこかで変革をしなければなりません。

そのためにベーシックインカムの導入が検討されていますが、財源確保や経済競争力の低下など様々な問題を抱えていることが現状です。導入により、日本が良い方向に進むとは誰も断言できません。

しかし、現状維持では耐えられないこと明らかです。そのためにも、実験的にベーシックインカムを導入している国に注目し、その結果次第では日本も導入を前向きに検討すべきでしょう。

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